ゴールクリアランスのやり直しが無くなる!?

  • 2020/08/02 更新

ゴールクリアランスのやり直しが無くなる!?

2020/6/25更新記事で2020/21のフットサルルールの改正についてご紹介しておりますが、その中でもっとも日頃のプレーに影響するであろう改正を、前回のキックインに続いてご紹介させていただきます。

今回は、第16条「ゴールクリアランス」についてです。
「ゴールクリアランス」に関して、民間が主催する1day大会でよくある光景が、キーパーが投げたボールを味方選手がペナルティーエリア内でトラップしてしまい、やり直しを命じられるシーンをよく見かけます。
簡単に言うと、今回の改正でこのシーンが無くなります。

理由は下記の競技規則をご覧ください。

【改正前】
進め方
・ボールは、ペナルティーエリア内の任意の地点から守備側チームのゴールキーパーによって投げられる。
・守備側チームのゴールキーパーは、ゴールクリアランスを行う準備ができてから4秒以内に行う。
・ボールは、守備側チームのゴールキーパーによってペナルティーエリア外に直接投げ出されたときインプレーとなる。

対して、今回のルール改正では下記の方法に変わります。

【改正後】
進め方
・ボールは、ペナルティーエリアの任意の地点から守備側チームのゴールキーパーによって投げられる、または、リリースされる。
・ボールは、投げられる、または、リリースされて明らかに動いたときにインプレーとなる。
・チームがボールを投げる、またはリリースする準備ができてから、あるいは、チームが準備できたと主審・第2審判が合図してから、4秒以内にボールをインプレーにしなければならない。
・相手競技者は、ボールがインプレーになるまで、ペナルティーエリアの外にいる。 

相手競技者はインプレーになるまで、ペナルティーエリア外にいなければならないことと、4秒以内の部分はほぼ変わらず(厳密にいえば4秒以内に行わなければならない内容は若干異なります)、変わった点はこちら。

インプレーとなるタイミング
改正前までは、”ゴールキーパーによってペナルティーエリア外にボールが直接投げ出されたときにインプレー”となるので、味方がペナルティーエリア内でボールを受けてしまったら、そもそもインプレーにならないということでした。
ですので、やり直しが命じられるわけです。

今回の改正で、”ボールは、投げられる、または、リリースされて明らかに動いたときにインプレーとなる”ということで、ペナルティーエリアの内外は関係がなくなり、キーパーがボールをリリースした時点でインプレーのため、ペナルティーエリア内で味方選手がボールを受けても何ら問題が無くなりましたので、やり直すというシーンが無くなるというわけです。
自チームのゴールクリアランスの時に、慣れるまでは癖でペナルティーエリアの外にポジションをとってしまいそうですね。

プレー上の注意点としては、ゴールキーパーはすぐ近くの味方に慌ててボールをリリースしてしまわないことですね。
すぐさまインプレーとなるので、相手選手が自陣のペナルティーエリア内に残っているにも関わらず、ボールをインプレーにしてしまうと大ピンチを招きかねません。
しっかりと相手選手の位置を確認し、上手に4秒を使ってインプレーにするようにしましょう。

 

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