フットサルルールの改正がありました
- 2020/06/25 更新
6年ぶりにフットサル競技規則の改正がありました。
以降の文中では、馴染みのあるフットサルルールと表現させていただきます。
改正されたルールの適用は、各競技会ごとによって決定することとなります。
フットサル場やフットサル大会業者が主催する、いわゆる1day大会でのルール適用は、主催者判断となりますので、大会要項を必ずチェックすることが必要です。
さて、その改正されたルールについて触れていきたいと思いますが、思った以上に、内容を把握しておかないと困惑するものが多い印象です。
中でも、1day大会で影響するルールをピックアップしてご紹介いたします。
分かりやすくご紹介するため、言葉を噛み砕いておりますので、正しい条文はJFAサイトに掲載されている「2020/21 フットサル競技規則」をぜひご確認ください。
第7条 試合時間
タイムキーパーは、終了を音により合図する。
音が鳴った「その瞬間」に終了となるため、「その瞬間」にボールがゴールラインを完全に割っていなければノーゴールとなります。
ポイント:1day大会では、審判の終了の笛が鳴った「その瞬間」が終了となり、ブザービーターはなくなりました。
第8条 プレーの開始および再開
キックオフがサッカーと同様となり、キックオフを後方に蹴ってもOKとなりました。
キックオフを行う選手以外は、自陣にいなければいけません。
ポイント:改正前はキックオフから直接得点することができませんでしたが、得点できるようになりました。
第12条 ファウルと不正行為
①ハンドの反則が明確化されました。
▶反則
・手や腕をボールの方向に動かしたり、意図的にボールに触れる
・ボールが手や腕に触れた後に得点したり、得点機会を作る
▶通常は反則
・手や腕でボールに触れたとき、不自然に手や腕を広げたり、肩よりも高くあげている場合
※体の部位で意図的にボールをプレーしたのち、ボールが手や腕に触れた場合を除く
▶通常は反則ではない
自分や近くの別の選手からのボールの跳ね返りが手や腕にあたる
手や腕でボールに触れたとき、不自然に手や腕を広げていない
倒れた状態での支手にあたる、ただし、手や腕が横や縦に伸ばされていない
ポイント:意図的にボールに触れたり、手や腕をわざと広げてたり、高く上げてない場合は基本的にノーハンド。しかし、同じケースでも得点したりチャンスとなった場合はハンドとなります。
②キーパーとの1対1の状況は、決定的な得点の機会と考えなくなりました。
ただし、ゴール前に守備側フィールドプレーヤー1人しかいない場合や、ゴール前にキーパーが1人いたとしても攻撃側が2人いる場合には、決定的な得点の機会となり、反則を犯すと退場になります。
ポイント:過去に「決定的な得点の機会」となる4要件をご説明しましたが、今回さらに”ゴールが「守られている」かどうか”という観点が加わりました。
第13条 フリーキック
第2PKのとき、守備の選手は5mの距離を守っていても、妨害のためにキッカーと並走するなどの行為をすると警告されます。
ポイント:文字通りです。知らずにやっちゃいそうなことですよね、ご注意ください。
第14条 ペナルティーキック
ボールがけられるとき、ゴールキーパーは、先に動いたとしても片足がゴールラインに触れていればOKとなりました。
ポイント:サッカーのルールと同様になりました。
第15条 キックイン
ボールを置く位置はタッチライン上のみとなり、ピッチ外側25cmの位置は削除されました。
また、キッカーの足の位置はピッチ内外どこでもOKとなり、軸足がピッチ内に入っても相手ボールとはならなくなります。
ポイント:素早くリスタートできる反面、ボールを静止させる条件は変わっていませんので、ご注意ください。
第16条 ゴールクリアランス
キーパーが投げた時点でインプレーとなるため、味方に限りペナルティーエリア内でボールを受けることができるようになりました。
ポイント:インプレーになるまで、相手選手はペナルティーエリア外にいなければいけません。
以上、なかなか影響の大きい今回のルール改正ですね。
上記でピックアップしたルール改正がすべてではありませんので、ぜひ「2020/21 フットサル競技規則」もご確認いただき、細部の表現などもチェックしてみてください。
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