新ルールのキックインで戦術が生まれるかも

  • 2020/07/23 更新

新ルールのキックインで戦術が生まれるかも

2020/6/25更新記事で2020/21のフットサルルールの改正についてご紹介しております。
その中で、もっともプレーする皆さんに影響する頻度の多い改正を詳しくご説明をさせていただこうと思います。

かなり影響が大きいため、各フットサル協議会や民間の大会業者やフットサル施設もいつから新ルールを導入するか見定めていることと思います。
ちなみに、私たちもそのひとつです。

さて、今回はどのルールの改正にフォーカスするかといいますと、第15条「キックイン」についてです。
公式戦と呼ばれる都道府県リーグでは、正しいキックインの進め方を知らない選手はいないと思いますが、民間が主催する1day大会では未だにキックインの仕方を聞かれることがあります。

今回の改正までは、キックインの進め方は下記の方法でした。

【改正前】
進め方
・ボールをけって、ピッチ内に入れる。
キックインの位置
・ボールをける競技者は、いずれかの足の一部をタッチライン上、またはタッチライン外のピッチ面につけ、ボールがピッチから出た地点、またはピッチ外で、その地点から25cm以内の場所から、必ず静止したボールをける。
・ボールは、ける準備ができてから4秒以内にける。
ボールは、ピッチに入ったときにインプレーとなる。

対して、今回のルール改正では下記の方法に変わります。

【改正後】
進め方
ボールをけり入れるとき、
・ ボールは、ピッチを出た、または、天井に触れたところから最も近いタッチライン上の地点で静止している。
・ すべての相手競技者は、キックインが行われる場所のタッチライン上の地点から5m以上離れて立っていなければならない。
ボールは、けられて明らかに動いたときにインプレーとなる。
チームがボールをけり入れる準備ができてから、または、チームが準備できたと主審・第2審判が合図してから、4秒以内にボールをインプレーにしなければならない。

ボールをピッチに蹴り入れる、静止したボールを蹴る、4秒以内に蹴るところは変わらず、変わった点はこちら。

①ボールを置く位置
改正前までは、”タッチライン上と外側25cm以内の場所”というやや広めに設定されていましたが、ここが明確に”タッチライン上”となり、把握しやすくなりました。軸足の位置の指定が変わったことの影響だと考えられますね。
以前までは、軸足が完全にピッチ内に入ってしまうことが許されていませんでしたので、ボールを置く位置がタッチライン上のみだと非常にキックがしにくいということがありましたからね。

②軸足を置く位置
上記でも触れましたが、”いずれかの足の一部をタッチライン上、またはタッチライン外のピッチ面につけ”の条文が削除されたことで、軸足はどこに置いても違反ではなくなりました。
これにより、ボールをタッチライン上に置かなければならなくなってもキックに影響はないですね。

ボールを置く位置は、これまでもおおよそタッチライン上を意識していたと思うので対応しやすいと思いますが、軸足については、これまで散々軸足も意識してキックインを行っていたと思うので、ルール採用直後はもの凄く違和感がありそうですね。

慣れてきたら、素早いキックインでのプレー再開や、ボールをセットする選手とキックをする選手を分けるなど戦術としても活用されてくるのではないでしょうか。
審判をする方はルールの適用に戸惑うこともあるかと思いますが、試合自体がどんな感じになるか興味がわきますね。

今後も、また改正されたルールを詳しく紹介していきますので、ぜひチェックお願いします。

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