ワールドカップ開幕目前!初導入のVARとは

  • 2018/06/11 更新

ワールドカップ開幕目前!初導入のVARとは

サッカーファンが待ちに待ったロシアワールドカップがあと数日で開幕します。
このおよそ1ヵ月間は寝不足を覚悟で、できるだけ多くの試合を観たいと意気込んでいる方もいることでしょう。

今大会、試合を観ていたら必ず違和感を覚えるであろう「ビデオ・アシスタント・レフェリー(以下、VAR)」。
今大会から初めて導入されるシステムで、主審がピッチ上で起きた事象について映像を用いて確認することができるようになります。
すでにその名前は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
実際に日本代表も2017年11月10日に行われたブラジルとの国際親善試合の際に、VAR判定によりPKをとられ失点した経験があります。

そのときの映像はこちら。2:12以降にVAR判定が下されます。

どことなく不慣感といいますか、妙な間延びを感じた記憶があります。
このときのVAR判定は、主審のみが映像を確認しているため、スタジアムにいる観客や監督、選手も判定について理解することができていませんでしたが、今大会で導入されるVARは、主審がVARを用いて判定を下した経緯について、スタジアムのスクリーンでリプレイ映像と説明が表示されるようです。
これまでグレーだった判定がよりクリアになり、全体にも判定の経緯を伝えることができる利点を考えれば、遅延など理由にVARに否定的だった意見も肯定的に変わり、VARが今後スタンダードになるかもしれませんね。

ただし、VARが用いられるのは、すべての局面ではないことも覚えておく必要があります。
すべてに正しい判定を下すためのものではなく、以下の場面で用いられます。
・得点に関すること(ゴールに結びつく一連のプレーを加味)
・ペナルティーキックか否か
・退場に相当する行為か否か
・間違った選手に対しての退場処分、警告処分であったか否か

VAR導入により個人的に期待することとしては、審判を欺く行為やシミュレーションの数が減る可能性があること。審判を欺けば何をしてもいいわけではありませんからね。
より試合の高潔性が高まることが期待されます。
”神の手ゴール”のような伝説が生まれなくなるのも寂しい気もしますが、VARによって名実ともに紳士のスポーツに近づくのではないでしょうか。

間もなく始まるロシアワールドカップ。
皆さんはVARをどのように感じるのでしょうか。

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